ジュルナル・ドルトグラフ

とにかく自分の趣味やら、日常の出来事やらを書いていこうと思います。三日坊主な所がありますが、そこは、生暖かく見守って下さいm(_)m

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盤上の戯れ その5

上記のタイトルを覚えてる方はいらっしゃるでしょうか…?(滝汗)
3年ぶり5回目の天馬×カトウの小説でございます(←甲◯園か)

お待たせして申し訳ございませんでした(土下座)

※注意
・キャラが崩壊しています
・いろいろ文章が破綻しています

石は投げないで、そのままスルーして下さいm(_ _)m
よろしい方は、追記からどうぞ









「タークが生まれてから約200年後、あるスーパーコンピュータと、チェスの世界チャンピオンとの対戦が行われた。」
黒のポーンを動かしながら、天馬は発した。
「当初は件の世界チャンピオンが優勢だったが、引き分けに移った。そして…」
白のルークを摘みながら、カトウは引き継いだ。
「そして最終戦で、スーパーコンピュータが世界チャンピオンを破った。最も、彼はその時の試合に不服を申し立てたそうですが…」
ことりとルークを別のマスへ動かした。
「スーパーコンピュータがチャンピオンの予想を上回る動きを見せたため、彼はコンピュータに関わった人間が介入したと主張した。
開発会社は、人間の介在を否定した。様々な批評やとるに足らぬ分析が吹き荒れた。そして、チャンピオンは再戦を申し出たが、
会社側は拒否した。利益が得られたからだと言われているが、身の潔白を何度繰り返しても周囲の評価は変わらないと考えていたのかもしれん。」
駒を観察しながら、天馬は言った。
「そのコンピュータに人為的介在はないと、博士はお考えなのですか?タークのように手品ではなかったと?」
カトウの不躾ー本人は疑問をそのままぶつけているーとも言える疑問に、天馬はふんと鼻で笑った。
黒のビショップを動かしてから、彼は答えた。
「コンピュータ黎明期とも言える時代に、あのような人口知能を作った人間だ。当然誇りもある。
チェスプレイヤーはフェアではないと主張したが、開発会社もチャンピオン同様、否、それ以上フェアであったのだ。
自らの名声を上げる為に、介在を許すだろうか?否、しない。それに、」
天馬は饒舌に述べた。
「仮に、介在がなされたとしよう。棋風に変化は認められるが、チェスプレイヤーとの勝敗の率は変わらん。」
カンと力強い音を立てて、天馬は白い駒を取った。
「介在は無い、チェスの勝率は変わらない。わかりました。そういえば、後に開発会社の人間が言ったのですが、
あのコンピュータには、バグがあったそうです。チャンピオンを困惑させた駒の動きはそれによるものだったとか。」
駒を奪われたカトウは、眉を少しひそませながら些か挑発とも取れるように言った。
その言葉を聞いた天馬は、目を見開かせたが、不敵そうに笑って答えた。
「バグか…そのバグと判断されたものは、コンピュータにとっては不具合ではなかったかもしれなかったぞ?」
「では?」
「歴戦のチェスプレイヤーを惑わせるほどの動き…それを命じたプログラミングは、バグではなく、むしろ…知性の萌芽というべきだろうな。」
「知性?」
「コンピュータは己と対戦相手の駒の動きを取り入れ、次の手を計算した。その際に予期せぬ行動を取れば、
相手は、揺さぶられる。それは開発した人間にしてみればバグというかもしれん。しかし、コンピュータに取っては双方の棋風を解析し、最善の答えを導き出すための知性だったのだろう。最も、再現が出来ないから仮説に過ぎんがな。リザイン〈投了〉するか?」
「お話は理解出来ました。まだできます。ああこれだ…」
カトウは逡巡したが、別の駒を進めた。
天馬はふむと頷くと、盤上を数秒見つめると、黒い駒を動かした。そして、一息つけるようにパイプをくゆらせると、言葉を発した。
「しかし、お前とこうして話をするのは久しぶりだな。」
「そうですか。」
カトウは答えながら、駒を観察した。
「最後に顔を合わせたのは、いつになるのか?」
「…そうですね」
やや慎重な様子を見せながら、カトウは白い駒を摘み、
「ご子息の葬儀、だったと思います…」
コトリと黒い駒の近くに置いた。
時が一瞬止まった。
雨はまだ止まない。




アトムの誕生日に挙げて良かったのでしょうか…←
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
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